「総合危険度5」 わかっているなら支援すべき
まちを歩くと瓦屋根や石塀などの修復工事があちこちで行われています。お話を聞くと「支援はないのか」と行く先々で質問を受けます。このブログでも紹介したようにあっせん融資と耐震改修助成の制度を紹介するのですが、地震で発生した被害に真正面から応えるものではありません。説明してゆくと、この制度を使うのは「なかなか難しいぞ」と思わせているのではないかと思うくらい…。でも、可能性があるのでぜひ区へ問い合わせをと説明しています。
ところでこの耐震改修助成制度…震災対策が必要な東京で大変遅れた状態にあることが問題になっています。特に木造密集地域での対策は東京都全体で202件が助成対象となっているに過ぎないのです。静岡では1万件、愛知県では6700件であり、まさに桁違いです。この違いはどこから来るのでしょうか。東京都は震災対策を「自助」=自己責任で取り組むというのが基本方針なのです。ここに問題があります。 東京都が示す震災の危険度を見ると、根津2丁目は建物倒壊危険度、火災危険度、総合危険度のいずれも最高ランクの「5」となっています。千駄木2丁目では建物倒壊危険度4、火災危険度4、総合危険度「5」なのです。こうした判定が示されている地域で今回の地震の被害が集中していることを私は知ってます。 建築物の所有者にお話を伺うと「ご近所に迷惑かけてはいけない」という思いで、費用の捻出に頭を悩ませながらも修復工事をいそいで進めているかたがほとんどです。「昨年、擁壁を直した。周りにご迷惑かけなくてよかった。」という声もたくさん聞きました。みなさん十分に「自助」の思いは既に果たしているのでではないでしょうか。しかるべき「支援」があってこそ震災対策は促進することが出来ます。耐震改修助成を進め震災に強い街づくりを緊急課題として取り組むことが必要です。
by terukaneko
| 2011-04-04 09:22
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プロフィール
◎1973年9月26日 練馬区生まれ。2015年4月 文京区議選で2期目当選(文教委員会、地域振興調査特別委員会)。
◎根津・千駄木・弥生・向丘・白山の地域で活動しています。(千駄木1.2.5丁目、3丁目1~48 白山1丁目25~26、33~37) ◎96年東洋大学法学部卒業後、文京区内の建築設計事務所・総務部勤務。04年に発生した中越地震直後に党文京地区委員会が呼びかけた救援ボランティアに参加し、震度7を記録した新潟・川口町などで救援活動に取り組む。05年から党文京地区委員会勤務。 ◎家族は妻と9歳の娘、4歳の息子。 ◎メールkaneko★jcp-bunkyokugidan.gr.jp ★は@にしてください 検索
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