日本共産党 金子てるよし  ねこのあしあと

区民の大事な財産~区立保育園の給食調理委託の実態解明通じ、委託は中止を

 19日の文教委員会では平成31年度に区立保育園給食調理業務の委託を水道保育園で実施するとの報告がありました。
 
 区は保育園給食について「乳幼児の心身の成長・発達にとって大きな役割を担っており、これまで文京区においても、栄養士、調理職員、保育士等の連携と工夫により、食事摂取基準に基づいた栄養給与目標量を充足する給食提供を行うとともに、積極的に食育を推進してきました」とした上で、「今後、調理職員の退職が続くことが見込まれる中で、計画的な職員定数管理に取り組みつつ、将来にわたって安定的に安心・安全な保育園給食の提供を行うことが現在求められています。そこで、民間活力を導入し、継続的かつ安定的なサービスの提供及び保育園給食の質の更なる向上を図っていくこととしました。」と説明しています。(HP概要より)
 この説明の前半部分については今後も継続されるべきですし、区職員のみなさんの努力で乳幼児の食事づくりという大事な職能が継承されてきたのは、区民全体の貴重な財産と捉えるべきです。
 
 後半部分について私たちは委託方針が示された平成28年度から疑義を呈してきました。区は調理員の退職を補充しようと募集しても集まらない、採用しても離職する、と言いますが、実際にはこの部門で行革・人員削減を行い、食の安全や質を低下させ、そのつけを子どもたちに押し付けるものにほかならないと考えています。この立場から委員会では質疑を行いました。


●区の検証報告を検証する

 調理委託は平成29年度に本郷、こひなた保育園で、平成30年度は藍染、駒込保育園で実施されています。藍染、駒込の検証報告書がHPにアップされており、委託調理された給食を試食した保護者の意見が書かれています。おいしいと評価する声と共に次のような意見も書かれています。

保護者の自由意見から
「前年度までのお味噌汁の方がおいしかった」(1歳児)
「委託前の方が、格段においしかった。特にお吸い物の味付けは昔の学校給食のようでイ  マイチ」(3歳児)
「カレーが辛かったようなので改善を」(5歳児)         …駒込保

「おかずの味付けが濃い」(1歳児、4歳児)
「汁物の具が種類も量も少ない」
 おやつについて 「市販のせんべい でなく 手作りのおやつだけに」(3歳)
「スティックパン、ヨーグルトとか袋に入ったままの菓子」    …藍染保育園

 
また、自由意見の欄には、非常勤栄養士の勤務時間延長を望む、との意見もありました 
                                 … 藍染保育園

 私は、食育の水準に何らかの影響を与えている証左ではないのか、非常勤栄養士も本来、常勤化する必要があるのではと提起しました。区側は評価はいろいろあるとしました。
 しかし、「味」に以前と違うとの意見が出ていることは事実ですし、私たちが聞いている話の中には「フォークでジャガイモを刺したら、刺さらず飛んで行った」つまり、ゆであがっていない固いイモが食卓に並んでいたという話も聞いており、その例も紹介して更なる検証が求められると指摘しました。


●調理職員体制はどうなっているのか
 委託職場は正規2人+パート2人の体制になっています。離職人数を聞くと
  H29~ 本郷(東京天竜) 2人   こひなた(東京天竜) 0人
  H30~ 藍染(メフォス) 0人    駒込(フジ産業) 0人   だとわかりました。

 また、委託化された園で働いていて定年退職でない職員は他の区立園に異動していますが、本来、区立園は定数3が配置基準です。正規職員が3人配置された園はあるのか聞きましたが、そうした園は無いとのことでした。

※調理員体制 区直営では定数3で +(0歳児12人以上)非常勤1
                +(130人以上)  非常勤1 との基準になっています
       実際には定数3=正規2+非常勤2(非常勤2=正規1とカウントするそうです)

 職員の配置が定数3になっていないのは労働組合との合意との関係もあるので、現在の状況がダメと言い切れない面はありますが、区の決め事としてある定数3が実現されていないという問題があることは事実です。この点で区の責任を指摘しました。

●採用の方法はどうだったのか。委託園の今後の計画
  年度末 定年退職者(見込み) 
  H28 6人  
  H29 4人      10人  2園 本郷、こひなた
  H30 2       12人  2園 駒込 藍染
  H31 1       13人  1園 水道
  H32 4       17人  1園
  H33 1       18人  2園
  H34 3       21人  1園
  H35 2       23人  2園
  H36以降6年間はゼロ     1園   12園/18園中(柳町除く)

 採用 H27年度2名募集  28人の応募があった
     H28年度3名採用し、2人は退職

※質疑では明らかにしきれませんでしたが、H28までの採用の方法は、平日の昼間に本人が履歴書持参という方法だったとの話を聞いています。一次は書類選考、2次は面接といった方法にすれはもっと多くの応募があるのではないかと思います。北区では最近区立保育園を開設したそうですが、その際、保育士募集には応募者が殺到したと聞いています。公務の条件は、今は働くに値するわけです。この点は職員課が居る所で明らかにする必要があります。(文教委員会には職員課は出席しない)

●ここまで、実態を聞きながら、平成19年の文京区保育ビジョンを紹介を引用し、  文京区の保育ビジョンでは人員配置について「役割の増加に伴う負担への対応」と示しています。このビジョンからは委託化方針は出てこないはずだとの指摘も行いました。

②公設公営保育園を維持する。
・ 現在17園ある公設園については、子育ての拠点として機能する「公設公営保育園」としてより一層大事に維持していく。
・ 保育士が現在定員割れを起こしている状況を早期に改善し、配置基準通りに配置していく。
・ 適切な人員の配置についての検討・目的に則した配置基準の見直しを行う。
(役割の増加に伴う負担への対応)


●次に、委託料が当初の説明より割高になり、直営時と比較してもコスト増になっていた問題について質問しました。問題の所在は以下の通りです。

 委託導入時の保護者説明会での説明  
現行直営の調理員人件費            1954万円
委託後の費用(1558万円)+非常勤栄養士280万円=1838万円  縮減 116万円
 
 実際の委託額(平成29 本郷、こひなた)
    本郷、こひなた 1840万円+非常勤栄養士280万円=2120万円

 この時、共産党区議団は「直営時の人件費より高いじゃないか。縮減効果の説明は間違っていた。偽りの説明で委託化をすすめた、と批判しました」。区側は、委託費の内、人件費は9割だと主張し、直営時の費用と比較して「若干下がる、ほぼ同等」だと答弁しました。

            1840万円×0.9+280万円    =1936万円

これらが明らかになる中で、区側は費用総額では区直営よりも高くなったことも認めたのです。私は、藍染、駒込保育園への委託拡大の際には、以上の点から「委託園拡大の前提を欠く」と指摘し、直営を維持するよう要求しました。

 当初の区説明よりも費用が掛かることは、藍染、駒込の委託でも同様の状況にあります

藍染      1846万円×0.9+280=1941万円
駒込      1789万円×0.9+280=1890万円  区当初説明1838万円より高い


●ところで、区は委託費の内、人件費がなぜ9割なのでしょうか。区は「人件比率は正確にはわからない」と答弁しています。そこで、今回、この点について情報公開で得た人件費データを示して質問しました。いずれも区内の公有地活用で31年度に新設する認可園の事業者選定の応募書類の中で、調理員の人件費を明記した事業者がいくつかあるのです。

データ1 一中敷地活用認可園(定員60人)のプロポーザルに参加の社会福祉法人の収支計画
 常勤調理師1人      月額基本給17万円     年額204万円
 非常勤事務員・調理師2人 月額基本給20万8000円  年額499万2000円
(時給1300×週5 月20日)
 事務員・調理員 賞与2人 初年度3カ月 基本17万円 年額102万円

                     合計 常勤1+非常勤2+賞与=805万円

データ2 大塚3都有地活用 認可保育園(定員100名)キッズコーポレーションの収支計画
 調理リーダー 年額 360万3600円
 調理員(中堅) 年額 311万4000円
 調理員(新人) 年額 277万2800円
 調理員(平日パート)  165万6000円    4人体制 計1114万円  

本郷、こひなた、藍染、駒込の委託費平均1828万円に区が9割と想定する人件費率を掛けると1園当たりの調理員の人件費 1828万円×0.9=1645万円 と言うのが区の想定ということになります。
 しかし、二つの法人がプロポーザルで区に示した資料で明らかになっている調理員の人件費と比較すれば、1828万円に対し5~6割と言うことになります。私は、区が主張する委託費の9割が人件費というのは比率が高すぎるのではないか、質問しました。区側は「プロポーザル資料の金額と一概には比較できない」と応えましたが、9割の妥当性について更なる説明はありませんでした。

 区が委託した保育園の検証を行って公表している検証報告には費用の問題は一切ありませ
ん。私は更なる検証の必要性が浮き彫りになったと指摘して、検証を要求しました。

●最後に、今回委託化する水道保育園の調理委託についての説明資料について質問しました。
●水道保育園の調理委託の説明で使われた「区立保育園給食調理委託について」(資料1号)では、委託業務内容に「検収」が入っています。同時に、「検収」は区の責務で「変わらず維持される」との補足説明と共に、区栄養士、保育園長が担当するとの記載もある。
●「検収」は委託業務なのか、それとも区の責務で行う業務なのか、疑問が出てきます。

●さらに、平成28年8月27日の給食調理委託の説明会で配布された資料1号では「検収」は委託業務ではなく、区の責務で行われるものと説明され、「変わらず維持されるもの」との同様の補足説明もされていた。
●当初、「検収」という業務は区が責任持って行う業務で委託する業務という説明だったのに、変わったということなのでしょうか、保護者・区民には説明されているのでしょうか、たくさんの疑問がわいてきます。

●区側こう説明した。
 検収は区が行う。同時に、委託業者は研修に「立ち会う」と。
 資料には「立ち会う」等とは書いてありません。そもそも、区の責務で行う業務に民間委託業者の立ち会いが必要、などと言うことがあるのでしょうか。

●そもそも「検収」とは
 食材の発注から納品に至る、一連の契約行為の一環。
 納品される食材が安全な状態か否か確認し、安全が確認できなければ、受領を止めて安全な食材を求める行為。
 区発注の契約行為の効力の一部分を構成して、契約の効果を帯びた意思を発する業務。
 …いずれにしても、食の安全確保に関して重要な業務です。

●このような「判断行為」を含む業務は委託できなことは明らかです。委託すれば偽造請負など、労働法令違反の可能性が出てきます。少なくとも、水道保育園での説明は間違いではないか、私はかさねて指摘しました。

●結論として
 今まで共産党区議団は、委託に反対し、委託の継続や新規委託は「前提を欠く」と指摘してきましたが、今回の質疑を通じて「新規委託園を増やす前提を著しく欠く」と指摘しました。経費の縮減の説明の誤り、その後の人件費比率9割という、実態とかけ離れた説明、更には労働法令違反の可能性や、そのことへの認識不足も指摘しうるやり取りでした。今後は、委託実態の客観的・第三者的総合的検証をして中止し、水道保の委託募集も中止し、調理員の採用を再開して直営で調理のノウハウを公務の中に維持継承、発展してゆくことが求められています。


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# by terukaneko | 2018-09-20 17:21

根津千駄木地域の中学に特別支援学級を

根津千駄木地域の中学に特別支援学級を
障害者差別禁止法7条違反の可能性を示唆


 障害を持つ子どもと保護者から「根津千駄木地域の中学に特別支援学級を」との要望が上がり続けています。特別支援学級は障害を持つ子どもの教育を保障する場であり、平成29年2月議会で請願も採択(採択:共産・未来・市民、継続:自民・公明)され今夏、汐見と根津の2地域の町連関係者からも開設求める要望書が出されています。今年度末には汐見小の支援級から2名(うち1名は車いす利用)の子どもが八中への開設希望があることを区は把握しているのに区長は「平成32年度に向け検討」(党区議団の萬立区議の本会議質問への答弁)とし開設を見送る冷たい姿勢です。
金子区議は19日の文教委員会で、開設を求める子どもが1人であっても開設し平等に教育を保障すべきと指摘した上で、平成31年度の開設を見送るならば区の不作為が、障害者差別禁止法7条に違反するのではないかと区の見解を質しました。同条は「行政機関等は事務を行うに当たり障害者から現に社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合、その実施に伴う負担が過重でないときは…社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮をしなければならない」と定めています。区側は「直ちに法に抵触するとは言えない」と法令違反の可能性を全面否定できませんでした。同委員会では開設求める立場から未来の委員からも質問があった一方、請願審議で「継続」の態度だった自民、公明の委員からは質問はありませんでした。
 中学の特別支援級は一中、三中、九中にありますが根津千駄木地域からはどのルートでも急な坂があります。金子区議は名前のついている坂だけでも弥生坂、S坂、裏門坂、団子坂、大給坂、狸坂、動坂があり移動に支援が必要な障害を持つ子どもにとって障壁を解消する合理的配慮を行う責務は区側にあるとし、開設を強く要求しました。区の方針を変える為、党区議団は当事者のみなさんの声に耳を傾けて力わせ頑張ります。


2019年度予算要望書を提出その後の委員会質疑通じ、文京区で給食無償化は年間5億円あれば可能と判明

党区議団は14日、2019年度予算への緊急要望書を提出しました。従来の提出時期を大幅に前倒しし、史上最高額になっているためこみ金679億円の一部活用を求めました。(要望書全文は区議団HPにアップ)要望は、区立園・特養増設で待機児・待機者解消、区施設(会議室、自転車置き場)の利用料を値上げ前に戻すことや75歳以上の医療費無料化、3千円、5千円のシルバーバス、給食費無償化、商店街街路灯の電気代全額助成、無利子融資制度の拡充など67項目に渡ります。金子区議は19日の文教委員会で給食無償化を提起し、年間5億円で実現できることを確認しています。党区議団はくらし最優先で論戦し共同広げ実現へ頑張ります。


週刊ニュース こんにちは金子てるよしです №396 2018.9.23号より
(このニュースはしんぶん赤旗と一緒に文京区内の根津・千駄木・弥生・向丘・白山等の地域で配布しています)

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# by terukaneko | 2018-09-20 14:01

かねこニュース396 2018.9.23 電子版

週刊ニュース№396号をアップします。
来年度の予算緊急要望や19日の文教委員会の報告号です。
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# by terukaneko | 2018-09-20 13:23

Noこんにちは 金子てるよしです №393 2018.9.2 電子版

 熱中症対策に関して区へ申し入れを行いました。ま、根津2丁目児童遊園の再整備計画についても報告する記事を掲載しています
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# by terukaneko | 2018-09-03 18:32

道徳「教科化」…区民目線でのチェックが必要です

「特別の教科 道徳」は国が定めた「節度」「感謝」「愛国心」等の22の徳目を教材として扱う国の検定済み教科書で授業が行われます。今年度は小学校で、来年度は中学で始まります。国が定めた特定の価値観が押し付けられ、子どもの内面が操作され、成長・発達がゆがめられないか懸念は尽きません。
  日本共産党は「教科化」に反対し、多くの教育関係者が疑問を呈する中、文科省は教科化にあたり「数値で評価して他の子どもたちと比較したり、入試で活用しない」としました。それでも区の教科書展示では77人から寄せられ、40項目にわたる意見の中には「教科書によると大人の考えの押し付けになる」と意見が寄せられています。

★教科書採択は区民に開かれた下で実施を 
文科省は今年3月の通知で「綿密な調査研究を踏まえ」「採択結果や理由」について保護者・住民への説明責任を果たすことが重要だとしています。しかし、8月9日の教育委員会で、区の検討の答申や区民意見、研究会の内容などの資料を傍聴者にも配布せず、区の検討状況を一切伏せたまま、教育出版の教科書を採択しました。同社の教科書には「心かがや...き度」を3段階で生徒自身に自己評価させる欄があり、教育研究者からは「学習指導要領の趣旨に抵触しているのではないか」との指摘があるほどです。
 採択後も区は教科書採択に関する情報は8月末迄秘密扱いとし、情報公開申請の受付すらしませんでした。早期の公開を求める中、区は8月24日に区HPで答申、区民意見等を公開しましたが、子どもの内心をどう「教育」し「評価」するのか、区民の系統的なチェックが必要ではないでしょうか。


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# by terukaneko | 2018-09-03 18:30



日本共産党 文京区議会議員 金子輝慶のブログ
プロフィール
◎1973年9月26日 練馬区生まれ。2015年4月 文京区議選で2期目当選(文教委員会、地域振興調査特別委員会)。
◎根津・千駄木・弥生・向丘・白山の地域で活動しています。(千駄木1.2.5丁目、3丁目1~48 白山1丁目25~26、33~37)
◎96年東洋大学法学部卒業後、文京区内の建築設計事務所・総務部勤務。04年に発生した中越地震直後に党文京地区委員会が呼びかけた救援ボランティアに参加し、震度7を記録した新潟・川口町などで救援活動に取り組む。05年から党文京地区委員会勤務。
◎家族は妻と9歳の娘、4歳の息子。
◎メールkaneko★jcp-bunkyokugidan.gr.jp
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